Yukariさんの歌を挟んで、2部のレポートです。
2部では、Yukariさんなどいわゆる福島からの自主避難(区域外避難)されている方々が直面している課題、
健康面での不安、故郷への想いなど、そしてこれから考えてほしいことについて、
棚澤さんの取材されたデータなどを基に、お二人から話していただきました。
・福島県の放射線量が高い区域への帰還を前提とした政策への移行。
・甲状腺癌の発生数が高くなりながらも検査が縮小されていること。
・被災者へのいじめ問題。
・避難者への住宅支援の3月末での打ち切り。
なかでも、最近話題になった、いじめ問題について
教育の問題としてだけで報道等されているが、その原因である原発事故であることが、
メディアでも報道されず、伝わっていないこと。
また、最近だけではなくく、避難直後からのいじめの問題は子どもだけでなく、
多くの人にあったこと。
そして、今回、棚澤さんが本を出すきっかけは、西東京に避難された方がバッシングにあっていたこと。
(※主催者が今回の企画を地元で開催したいと強く思ったきっかけです)
そして、喫緊の課題である、被災者への住宅支援の打ち切りについて。
避難指示区域以外から逃れてきた「自主避難者」への住宅の無償提供が、
今年3月末で打ち切られてしまうことです。
その結果、現在の住宅から立ち退きを求められたり、
新たに多額の家賃の発生や引っ越し費用などの負担などを強いられることです。
これには、会場からも憤りやため息が漏れていました。
3月末での住宅支援打ち切りについて… |
最後に、お二人から。
Yukariさんからは、福島のことをいえない人多い。
当時の赤ちゃんは6年たって福島のことを忘れたり知らない。
たった35キロ先で原発が爆発した。西東京から35キロはどこかを思い浮かべてほしい。
避難していることを隠している人もたくさんいる。
歌を通して、これからも子を持つ母親として、福島のことを訴え続けていくと
皆さんに伝えられました。
棚澤さんからは、ただでさえばらばらになりがちな被災者が、
孤立化して、支援などの情報が行き届かなくなるなってしまう、
そして、「あいまいな絶望」の中にいる人が多く、
自殺率が高まっているとして、連帯や共同を目指す「避難の共同センター」や、
被災者当事者が出した冊子「3.11被災者の声」の紹介がありました。
そして、同じ母親としてタブーにしたくない、福島は難しい、関係ないことにはせず、
支援者というより同じ時代に生きる母親として、そして、当事者として、
ライターとして空気を少しでも変える存在になりたいとの言葉がありました。
ラスト2曲は「風に吹かれて」そして、一時言葉を失った娘さんのために書いた
「両手広げて」を子どもたちも一緒に大きな手拍子とともに、
会場の響き床が一体となりました♪
~君に届け 両手ひろげて~ 「両手ひろげて」から |
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